平成27年度

自分づくり領域(平成27年度)

代表者:飯塚照史(リハビリテーション学部講師)
分担者:今井あい子(同助手)、竹田徳則(同教授)、綾野眞理(椙山女学園大学学生相談室専任カウンセラー)
課題:学生のコミュニケーション技能向上に向けたプログラム開発と評価に関する研究

研究目的・意義

臨床実習(以下、実習)で躓く作業療法学専攻の学生が全国的に増加している。これは単に知識や技術の不足だけではなくコミュニケーション能力が起因しているとの指摘が多い。本研究の目的は、実習に向けて学生自身の気付きと行動変容を促すために構想したコミュニケーション能力向上プログラムを実施し、その効果を検証することである。さらに、実習前後における学生の認知・行動(対応)の変化、応用などのプロセスを明らかにし、学内教育の一環としてのコミュニケーション能力向上に役立つプログラムを開発する。

代表者:天野圭二(経営学部准教授)
分担者:野村淳一(同准教授)、室敬之(事務局)
課題:「反転学習の教材としてのシリアスゲームの最適選択に関する研究」

研究目的・意義

本研究は、経営学教育において反転授業(その延長線上に形成が期待される学士力・社会人基礎力を見据えて)を効果的に実践するための方法として、コンシューマ(デジタル)ゲームの中から①教材として利用可能な「シリアスゲーム」を選択するための基準を策定することと、②類似概念であるビジネスゲーム、シミュレーションゲーミングで用いられてきた手法の援用可能性についての整理を行い、反転授業用教材の新分野を開拓することを目的とする研究である。

健康増進領域(平成27年度)

代表者:久保金弥(リハビリテーション学部教授)
分担者:三田勝己(同客員教授)、伊東保志(愛知県心身障害者コロニー主任研究員)
課題:筋音図と筋電図を用いた嚥下関連筋機能評価と、その嚥下リハビリテーションへの応用

研究目的・意義

わが国では、人口が高齢化して65歳以上の肺炎の発症が増加するに伴って嚥下障害が重要視され、嚥下障害の発見や評価の方法についての検討が進められている。一方、近年、筋機能評価のための指標として、従来の筋電図に加えて、新たに筋音図なる信号が注目を浴びている。本研究の目的は、筋音図と筋電図を用いた嚥下関連筋の機能評価の可能性を明らかにし、嚥下障害の、簡便で、かつ、定量性・客観性を有する新しい検査・評価法を確立することであり、最終的には嚥下リハビリテーション効果の評価への適用を目指す。

代表者:竹田徳則(リハビリテーション学部教授)
分担者:木村大介(同助教)、引地博之(ハーバード大学研究員)
課題:憩いのサロン事業を活用した認知症予防効果に関する研究

研究目的・意義

介護予防・認知症予防(以下、認知症予防)は、世界的な課題である。認知症の発症には、生物学的側面のみでなく生活行為で欠かせない会と組織やボランティアなど社会参加と社会的ネットワークやサポートの心理社会的側面との関連が明らかにされている。しかし、これらに着目した予防的視点での地域介入とその効果の検証はなされていない。本研究の目的は、地域住民が運営主体の「憩いのサロン」(以下、サロン)事業への参加の有無と要介護認定データとの分析を行うことで、認知症予防に資するサロンの効果を明らかにする。

代表者:羽山順子(リハビリテーション学部講師)
分担者:安部基幸(同学部教授)、赤岡美津子(経営学部教授)、大浦智子(同学部講師)
課題:小規模私立大学で運用可能な調査システムを活用した、大学生の精神健康実態調査

研究目的・意義

大学生の休学、留年、退学の背景因として、学生の精神健康不良が存在することは多くの研究から報告されている。また、専攻によって精神健康の推移は異なることも指摘されている。以上から、大学における精神健康増進対策は、大学の規模および現状に合わせた立案と実施が必要となる。本研究は、小規模私大における精神健康増進対策立案のため、学生の精神健康について実態調査を行うものである。すなわち、1)学年および学部別の精神健康の特徴、2)進級に伴う精神健康の推移、を明らかにすることを目的とする。また、予算も資源も限られる小規模私大でも運用可能な3)費用対効果の高い調査システムの構築、も目的としている。

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