健康支援学とは

定義

『中高齢者および障害者の健康生活を保持する活動を支援する術を中心に学び研究する学術領域』

※「支援」とは、ささえ助けること、援助すること  <例:「活動を支援する」(広辞苑)>

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対象

障害の有無にかかわらず健康生活の保持の支援が必要な人々
加齢によって虚弱になることが予測され予防する必要性が高い中高年齢者

目的

健康生活が保持できるよう支援することを目的としています。

方法

中高齢者・障害者本人のみではなくその家族や地域を支援する術を学修し、体力低下の予防・体力増進、介護予防、生活習慣病の予防など心身の向上のための活動を支援します。

健康支援学領域

障害・リハビリテーションや健康支援・障害予防のための環境と方法を科学する。

教員からのメッセージ

 厚生労働省による「平成30年簡易生命表」によれば、我が国の平均寿命は、男性81.25歳、女性87.32歳と報告されており、人生を80年以上もエンジョイすることができるともいえます。また、市区町村では、2025年に向けて、高齢者および障害者が住み慣れた地域で安心して暮らしていくための地域包括ケアシステムの構築が進められています。しかし、これから先も今の生活を送り続けるためには、年老いても”健康”でなければなりません。星城大学大学院健康支援学研究科では、字の如く「健康を支援するための研究」をテーマとしています。私自身は、主に高齢者および障がい者を対象に、「生活」をキーワードとして、健康な毎日を送るための生活行動や生活環境のありかた、安心で安全な生活を送るための介護・転倒・障害予防策について追求しています。健康生活を支援していくための知識と技術を学ぶとともに、新たな発見を求めて、共に研究に取り組んでみませんか!

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 ヒトが健康で自立した日常生活を送るために「健康」は欠くことのできない必須事項です。これを維持・獲得するために我々が支援できることは何なのか?また、その方法はどうすれば良いのか?を摸索、追求するための学問が「健康支援学」です。本研究科では幅広い領域からヒトの「健康」を見つめ、その方法を見出すための基本的研究スキルと論理的思考過程を学ぶことを目的としています。
私の担当分野では、運動解析や電気生理学を主体としてヒトの運動を観察し、身体運動学、病態運動学の分野からヒトの健康を支援する方策を検討しています。日常的に繰り返される活動-動き-の中に隠されている局所への負担や疾患による運動形態の変化などに目を向けると、明らかにされていることはそれ程多くありません。皆さんとともにひとつでも多くの疑問を解決していこうと考えています。

古川 公宣 教授

 我が国では、保健・医療の発展、少子高齢化が進展とともに、リハビリテーションの対象は、生活習慣病に係わる疾病や認知症の方、介護予防対象となる高齢者の方など、多様化されつつあります。今後は、よりIT機器やロボットなどを用いた、これまでに無い幅広い健康支援が行われる時代が到来しようとしています。このような状況の中、星城大学大学院は、保健・医療・福祉といった幅広い視点から、高齢者や障害者およびそのご家族の「健康支援」を行うための確かな知識と実践力を身につけることを目的としています。健康支援の手段としては、リハビリテーション医療に加えて、障害予防、健康生活増進活動、生活支援など幅広く学ぶことができます。今後、我々に求められているものは、より根拠に基づいた健康支援手段の提供が実践できる能力を身につけることだと考えます。そのために、研究方法、思考力、観察力などを共に、磨いていきましょう。

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 精神障害者は、1999年の約204万人から毎年約10万人ずつ増え続けて、2017年の調査では約420万人と8年間で倍増しています。また、人口減少、少子化、超高齢者社会の我が国では、メンタルヘルス、精神障害者の就労及び社会参加が大きな課題となっています。従って、精神障害者に対するリハビリテーションに関する研究は、重要な分野です。
 また、健康生活にはスポーツが不可欠です。する、みる、支援の3つに誰しもが関わっていると思います。運動が苦手という方も、散歩、体操、ストレッチ、ヨガなどは行っています。スポーツ基本法において、障害者スポーツの振興を示したり、パラリンピックが注目されたり、障害者スポーツ分野の研究が注目され始めました。星城大学大学院で、共に学び、研究しませんか。

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